逆SEO対策とは？法的なリスクはある？やり方も全解説

店舗集客ナレッジ『ミセナレ』です^^
検索結果に根拠のない誹謗中傷や古いニュースが残り続けるだけで、採用応募が減ったり取引が白紙になったり──。
誰もが情報収集を検索エンジンに頼る時代、ネガティブなページを『検索されにくい場所』へ押し下げる取り組みは、企業・個人を問わず無視できません。
それが逆SEO（リバースSEO）です。

ただし一歩間違えると名誉毀損や不正競争防止法違反など、法的リスクも隣り合わせ。

今回の店舗集客ナレッジ『ミセナレ』はSEO・レピュテーション領域を20年取材・実践してきた筆者が、『逆SEO対策とは？法的リスク やり方』で検索上位を狙えるレベルの情報量で、“安全かつ効果的”な逆SEOの全てを解説します。

逆SEO対策とは──検索結果を『味方』に変える技術

通常のSEOと逆SEOを対比すると見える本質

要は“検索結果という舞台”で、主役を悪評から好意的な情報へ入れ替える施策と理解するとイメージしやすいでしょう。

逆SEOが必要になる３つの代表的シナリオ

1. まとめサイトや掲示板に誤情報が掲載された

例：転職会議や5chの匿名投稿が『ブラック企業』と表示。一次情報ではないため間違いも多いものの、ユーザーは真偽を判定できません。

2. 事実だが時効性があるニュースがいつまでも残る

過去のリコールや逮捕歴など、すでに解決済みの事案でも検索結果に残れば新規顧客は不安を感じます。

3. 競合他社のネガティブSEO被害

意図的に悪質サイトから大量にスパムリンクを送られ、自社ドメインの評価が下るケース。これは逆SEO＋リンク否認で防御します。

逆SEOの代表的なやり方７ステップ

ステップ１：状況診断（キーワードとページ種別を洗い出す）

まずは『会社名＋評判』『代表名＋逮捕』など、実際に検索されている複合ワードを抽出。サジェストツール・Google関連キーワード取得ツールを活用し、流入ボリューム×ネガティブ度で優先順位を付けます。

ステップ２：検索結果を10〜20位までスクリーンショット保存

状況が日々変わるため、定点観測用にキャプチャを残しておくと効果検証が簡単です。

ステップ３：削除可能か法的チェック

弁護士照会のポイント

誹謗中傷が『社会的評価を低下させる虚偽』に該当すれば、プロバイダ責任制限法に基づき発信者情報開示→削除請求が可能。
反対に『実体験に基づく感想』『過去の事実を述べる報道』は削除困難です。

ステップ４：自社でコントロールできる媒体を量産

コーポレートサイト内のプレスリリース、noteやWantedlyブログ、オウンドメディア記事を新規作成。
テーマは『経営理念』『CSR活動』『社員インタビュー』などポジティブ情報に絞ります。

ステップ５：外部メディア・ニュースリリースを活用

PR TIMESや@Pressなど配信先が多数あるリリース媒体を使い、強ドメインの下層ページを量産。検索エンジンはドメイン権威を重視するため、短期間で上位入りする可能性が高まります。

ステップ６：SNSと連携しシグナルを強化

TwitterやLinkedInの公式アカウントから記事を拡散。被リンクだけでなくクリック率・滞在時間といった行動シグナルを集め、検索結果の評価を後押しします。

ステップ７：順位チェック＆PDCA

GoogleアラートやGRCなどの順位ツールで週次モニタリング。
押し下げが停滞したらタイトル見直しや追加リリースで再加速させます。

ここが落とし穴──逆SEOに潜む５大法的リスク

要するに『他者の権利を侵害しない』『検索エンジンを欺かない』──この２点を守れば逆SEOは合法であり、むしろブランド保護の正攻法です。

プロに依頼すべき？自力と外注のコスト・期間を比較

コンテンツ制作力とリーガル対応の両輪が求められるため、『スピードが最優先』『被害が業績に直結』という局面では専門会社へ依頼する方がトータルコストを抑えられるケースも少なくありません。

逆SEOでGoogleに嫌われない４つの鉄則

1. E-E-A-Tを満たす一次情報を発信する

経験（Experience）・専門性（Expertise）・権威性（Authoritativeness）・信頼性（Trust）。
社員インタビューや研究データなど、経験と事実に基づく情報はポジティブ記事でも高評価を得やすく、長期的に順位が安定します。

2. 被リンクは『質』＞『量』

.govドメインや新聞社サイトなど、信頼性の高い媒体からの自然リンクを獲得できれば、数本でも十分に順位を押し上げられます。

3. キーワードを詰め込み過ぎない

タイトルや見出しに社名を連呼するとスパム判定される恐れがあります。１記事につき社名は3〜4回を目安に自然配置を。

4. 同一記事の量産は避ける

コピペ検知アルゴリズムが高度化した現在、リライト程度では重複コンテンツ扱い。テーマや切り口を変えて独自性を確保しましょう。

逆SEOを始める前に押さえたいQ&A

Q. ネガティブ記事が事実無根でも、すぐには削除できないの？

A. プロバイダ責任制限法に基づく削除は、発信者特定→意見照会→異議申し立て…と最短でも１〜３か月。
その間の“応急処置”として逆SEOで露出を減らすのが現実的です。

Q. 逆SEOでステマ規制に抵触しないラインは？

A. 取材費や原稿料を支払う場合は『PR』表記を入れる、口コミを依頼する際はインセンティブを明示する。この２点を守れば問題ありません。

Q. YMYL（お金・医療）領域でも効果はある？

A. 医療・金融など厳格なジャッジが行われる領域では、公的機関や専門家監修のコンテンツでなければ上位に届きません。
医師・弁護士のコメント付き記事を用意するなど、権威付けが不可欠です。

まとめ：逆SEOは“隠す技術”ではなく“信頼を再構築する技術”

ネガティブ情報を闇に葬るのではなく、事実に基づくポジティブ情報を増やし、ユーザーに正しい選択肢を提示する──これが逆SEOの本質です。

検索結果は企業・個人の『第一印象』。
放置すれば誤解が膨らみ、放火すれば法的トラブルが待っています。
今日からできるのは、１）現状診断 → ２）合法的な情報発信 → ３）定点観測の小さな一歩。

もし自力で手に余る場合は、リーガルとSEOの両面に強い専門家へ相談してください。
検索結果を味方に付け、あなたのブランドを本来あるべき光の当たる場所へ戻しましょう。

“ネガティブ検索結果ゼロ”の未来は、今ここから始まります。