店舗開業で中古厨房機器を選ぶという選択肢
店舗集客ナレッジ『ミセナレ』です^^
店舗開業を目指す方にとって、厨房機器の導入は避けては通れない大きな出費です。
特に、新規オープン時は内装工事をはじめ看板や家具など、想定以上に費用がかさみがちになります。
そのような状況で「中古厨房機器」をうまく活用すれば、初期費用をぐっと抑えられるかもしれません。しかし、中古品ならではのメリット・デメリットが存在するのも事実です。
今回は、中古厨房機器を導入する際にどんな可能性やリスクがあるのかを、初心者にもわかりやすく、かつ感情にも響くように具体的に説明していきたいと思います!
中古厨房機器の大きなメリットとは
初期コストの圧縮と資金繰りへの余裕
店舗開業を迎える方の多くが、予算面で大きな不安を抱えていることでしょう。そ
の不安を和らげる要素としてまず挙げられるのが「コスト削減」です。新品を一式そろえようとすると、調理台や冷蔵庫、フライヤーなどだけでも大きな金額が必要になります。
一方、中古厨房機器は新品の半額ほどでそろう場合もあり、予算の大幅な圧縮が期待できます。浮いた予算をメニュー開発やスタッフ教育、内装の追加工事などに回すことで、店舗全体のクオリティを高める施策をより柔軟にとれるでしょう。
中古特有の豊富なラインナップ
新品の機器は、最新型や定番モデルが中心となりますが、中古厨房機器の場合は生産終了になったものや、珍しいスペックのものが見つかることもあります。こだわりのある店舗づくりをしたい場合、レトロな外観や特殊サイズの機器が思わぬところで手に入るかもしれません。
たとえば、昔ながらの洋食店をイメージした調理場を演出したいときには、少し年式の古いスタイルの厨房機器がぴったりはまる場合もあります。このように、中古品だからこそ選択肢が広がる点も注目すべきメリットです。
即戦力となる機器が多い
中古品はすでに現場で使用されていた機器でもあるため、ほとんどの場合で「すぐ使える状態」で引き渡されます。加工済みのステンレスシンクや、動作チェック済みのガスコンロなど、導入後すぐに稼働させられるという手軽さは店舗開業の準備期間を考えるうえでとても便利です。
新品の場合、メーカーからの納期が遅れて開業に間に合わないというリスクもまれにありますが、中古品なら在庫があればすぐに手に入る可能性が高いといえます。
中古厨房機器に潜むデメリット
故障や寿命のリスク
大きな不安点としてあげられるのが「突発的な故障」です。
中古品はすでに稼働時間が長いものも多く、内部の部品が消耗している可能性が新品に比べて高まります。これによって開業後に機器のメンテナンスや修理費が増えてしまうリスクがあるため、結果としてコストがかさんでしまうかもしれません。
また、年式が古いものだと補修用パーツの入手が難しいケースも考えられます。
期限付きの保証やアフターサポートの不安
中古厨房機器を扱う業者によっては一定期間の保証やアフターサポートを提供している場合がありますが、新品と比べれば保証内容は限定的です。故障が発生した際の修理費用や、機器全体の交換が必要になってしまう可能性を予め考慮しておかないと、「安く購入したはずがトータルコストは新品を買うのと変わらなくなった」という失敗も起こり得ます。
そのため、購入前にどのレベルまでサポートしてもらえるのかを細かく確認することが大切です。
衛生面や見た目への気配り
中古厨房機器はすでに使われていたものだからこそ、使用感や細かい傷、汚れの残り具合には差があるものです。特に、接客エリアから見える部分に置く機器が、外観の古さでお店の印象を損なわないかは事前に確認しておきたいポイントといえます。
また、衛生面での不安が拭えない方は、徹底したクリーニングや分解洗浄を実施している業者を探すなど、信頼できるショップを選ぶことでリスクを軽減しやすくなります。
中古厨房機器選びで失敗しないための注意点
業者選びの重要性
「中古ならどこで買っても同じだろう」という先入観は非常に危険です。信頼度の高い専門業者は、中古厨房機器の動作チェックや清掃を丁寧に行い、必要があれば部品交換や保証も付けてくれます。
一方で、価格が安いだけの販売店だと、メンテナンスが行き届いていないケースもあるため注意が必要です。店舗開業を成功へ導くためには、実物を確認できるショールームや評判のよいサイトを活用し、きちんと状態を見極めてから購入することを意識しましょう。
導入後の修理・メンテナンス体制を確認する
保証期間がどれくらいあるのかはもちろん、修理を依頼するときの対応スピードや部品供給の状況はどうかなど、具体的なアフターサポートの内容をあらかじめ把握しておくことが大切です。
店舗の稼働を止めてしまうほどの故障が起きた場合、修理の手配がスムーズに進まないと大きな売上ダウンにつながります。できれば業者側にサポート窓口が整っているか、近隣に提携している修理工場があるかなどをチェックして安心材料を持っておくと、いざというときに心強いでしょう。
必要な機能とスペックをしっかり見極める
中古厨房機器を探すとき、目先の安さに飛びつきがちですが、実際にお店の調理工程やメニューに合った機能を持つ機器であるかどうかはきちんと確かめたいところです。たとえばイタリアンをメインとしたレストランであれば、オーブン機能の充実が求められますし、スイーツ店では精密な温度管理ができるショーケースが重要になります。
開業プランの段階から具体的な機器のスペックをリストアップし、その条件に合致する中古品を探すことで「買ったはいいが思ったように使いこなせない」といった問題を回避しやすくなります。
まとめ:店舗開業で成功をつかむために
店舗開業に向けて、中古厨房機器のメリット・デメリットを正しく理解することは、成功への第一歩です。中古品の導入は初期費用を抑え、資金面の不安を軽減してくれる頼もしい味方。特に、予算に限りがある場合やスピード重視で開業準備を進める場合には大きな力となるでしょう。
一方で、事前の点検や保証内容の確認を省いてしまうと、故障トラブルやメンテナンス費用の増大につながる可能性も否定できません。
にもかかわらず、信頼できる業者から自分の店舗コンセプトに合った機器を選べば、コストを抑えながらも十分に質の高い厨房環境を整えられるはずです。実店舗やオンラインショップを活用して、実際に目で見て動作確認をし、購入後のサポート体制も含めて比較検討することが大切となります。
新しくお店を立ち上げるという大きなチャレンジには、不安や期待が入り混じるものです。
しかし、中古厨房機器をうまく使えば、コストパフォーマンスの良さと即戦力という二つの恩恵を得て、よりスムーズにスタートを切ることができるでしょう。限られた予算の中で最大限の魅力を持つ店舗をつくりあげるための選択肢として、ぜひ中古厨房機器の可能性を前向きに検討してみてはいかがでしょうか^^
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