店舗集客ナレッジ『ミセナレ』です^^
店舗のオープンや新サービスの周知にあたり、「限られた予算でいかに多くの人に知ってもらうか」は大きなテーマです。
特に、近隣住民の来店を見込む飲食店や小売店の場合、ポスティングチラシの活用が効果的といわれることがあります。
しかし、その費用対効果や具体的な価格相場は、実際に試す前にしっかり把握しておきたいところ。ここでは、ポスティングチラシのメリットと気になる価格帯、さらに効果を高めるためのポイントをわかりやすく解説していきます。
ポスティングチラシが注目される理由
地域密着型の販促に強い!
近隣住民が集客のメインターゲットとなる店舗では、ポスティングチラシが大いに力を発揮します。
自宅のポストに直接届けられるため、ターゲットが確実に広告を手に取る可能性が高いのが特徴です。
チラシを見た顧客が「ここ、家から近いし気軽に行ってみよう」と思えば、すぐに来店につながることも珍しくありません。特に新規オープン時やリニューアル時など、「いまここにお店があるんですよ」という情報を届けたいシチュエーションで、地域密着の宣伝手法として効果が期待できます。
紙面に残る印象とブランディング
デジタル広告が主流になっても、「紙のチラシならでは」の利点を感じる方も多いのではないでしょうか。
実際、インターネット経由の広告は目に触れる機会こそ多いものの、スマホで流し見されてしまう可能性も少なくありません。
一方、ポストに投函されるチラシは手に取って内容をひととおり確認しやすく、紙面のデザインや色使いが印象に残りやすいという特徴があります。「お店の雰囲気」や「こだわり」がしっかりと伝わるように作りこめば、ブランディング面での効果が高まるといえるでしょう。
気になる価格相場と費用を左右する要素
相場は1枚あたり数円から10円程度が目安
ポスティングチラシにかかる費用は、実際に「1枚あたり○円」という単価を軸に考えられます。
一般的には、2円から5円前後を最低ラインとし、条件や業者によっては10円近くなることもあるようです。この単価の差が生まれる背景には、配布するエリアの人口密度や戸建て・集合住宅の割合、チラシのサイズや重量など、さまざまな要素が絡んでいます。
特に都市部の繁華街や集合住宅が密集しているエリアでは、一度に多くの世帯に配布できるため、単価が安く設定されやすい傾向があります。
想定部数とエリア検索が重要
配布する枚数が多ければ1枚あたりのコストはある程度下がる可能性がありますが、無駄に広範囲へばらまくと、肝心のターゲットに届かないエリアにも配ってしまうことになります。結果として費用対効果が下がりかねません。
たとえば、来店客の大半が歩いて数分圏内に住んでいるようなお店なら、そのエリアを中心に狙いを定めた配布プランを最初から業者と相談することで、より精度の高いポスティングが期待できます。
デザイン費・印刷費を含めた予算感
ポスティングにかかるのは投函コストだけではありません。チラシそのものをデザインし、印刷するための費用も計画に組み込む必要があります。一般的にデザイン費用は数万円程度が目安ですが、デザイン会社や制作内容のボリュームによって上下します。
印刷費用は、使用する紙の質やフルカラーかモノクロかによっても変わります。大量に印刷するほど1枚あたりの印刷単価は下がるものの、配布先と部数を慎重に見極めたいところです。
ポスティングチラシで成果を最大化するコツ
ターゲットを明確にし、配布エリアを絞る
漠然と「繁華街周辺にガンガン配ればOK」というやり方では、配布単価が下がったとしても効果がでにくい場合があります。もし、若いファミリー層に人気のカフェを運営しているなら、子育て世代が多い住宅地に重点を置く方が効率的です。
このようにターゲット像を具体化し、それにあった地域への配布を徹底するだけで費用対効果は格段に高まります。
クーポンやキャンペーン情報の活用
ポスティングチラシを受け取ったとき、「行くかどうか」を左右する大きな要素が「今すぐ使えるお得情報」があるかどうかです。割引クーポンや限定メニューの案内など、受け手が思わず店舗に足を運びたくなるフックを入れておくことで、来店率がぐっと上がります。
紙の特性からクーポン部分を切り取って財布にしまう方も一定数いるため、従来のチラシ配布のスタイルでも十分に活用できる方法といえるでしょう。
デジタルとの連携でリピートを狙う
紙媒体は確かに手に取ってもらいやすい一方で、そのまま捨てられてしまう可能性も否めません。そこで、QRコードをチラシに掲載し、公式サイトやSNSへ誘導する仕組みをつくっておくと再訪のチャンスが高まります。
初回はチラシを見て来店したお客様が、その後はSNSでイベント情報やキャンペーン通知を受け取るといった流れですね。紙媒体からオンラインへ、オンラインからまた実店舗へというサイクルを回すことで、リピーターの獲得を狙いやすくなるはずです。
ポスティングと他の広告手法を組み合わせる意義
ポスティングチラシ単体でも一定の効果は期待できますが、Web広告やSNSなど他の媒体と組み合わせることで、さらに相乗効果が生まれます。たとえば、若年層ターゲットにはSNS広告を展開しつつ、SNSをあまり利用しない層のためにポスティングチラシで補完する、といった形です。
エリア別に広告手法を変えてみるのも一つのアイデアであり、住宅街はポスティングをメインに商業施設周辺はデジタル広告をメインにしてみるなど、柔軟な施策が打ち出せます。
まとめ:自店舗にあわせた最適なポスティング活用を
店舗集客の方法は多種多様ですが、地域密着を狙ううえでポスティングチラシは依然として有力な手段の一つです。目に見える紙の存在感が、人々の心を引きつけやすく、クーポンやキャンペーン情報を伝える効果が高いのも魅力でしょう。
ただし、チラシの作成と配布における費用は、デザイン・印刷・投函の単価など複数の要因で大きく変わります。そのため、まずは「配布エリアをどこにするのか」「ターゲットはどんな人たちか」を明確にして、予算や期待する効果とのバランスをしっかり検討することが大切です。
また、Web広告やSNSもあわせて活用し、チラシを見た方をオンライン上に取り込みつつ、継続的に店舗情報を発信していく仕組みづくりを目指すとよいでしょう。
ポスティングチラシは、正しいタイミングと正確なターゲットをつかむことで高い反応率を得やすく、地元客の心をつかむ手段となり得ます。あなたの店舗が求める形で、ポスティングチラシをかしこく使いこなしてみてはいかがでしょうか。
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